ある納得

 以下は霊鷲太母のことばで私が何度も耳にしたものです。他にも同じことを聞いた方たちが多数いらっしゃると思います。

身心に浸透して寝た間も休むことなき思いを「念」と言う。この念に付きっぱなしに付いているものが「仏」である。私らは仏の懐(ふところ)に住んで居るのに、皆知らない。その大いなる智慧の光である仏に赤子のように自らを委ねる以外に安心立命などない。
不可思議なる体験中に宇宙の成り立ちはもとより人間というものの本質、生けるもの全てと人とのつながりを覚(さと)った。そして全生命が一連にして不可分の大生命体であることを私は全身で納得した。これを、「身心(しんしん)毛穴(もうく)皆(かい)得(とく)悟(ご)」という。開眼とはこのような納得をした状態を言う。

『仏眼』より

この体験を22歳の時にしたのだと聞いていますが、その時のことを更にご紹介します。

本願寺の控えの間で何かを待っていた時のこと、目の前に掛けてあった軸に「見真」とあった。親鸞聖人の別名の一つでもある。何も思わずにただその文字を見ていたら、突然その文字が金色に光り始め、文字が崩れて金色の粒子になった。その粒子が渦巻きながら私の胸に入ってきた。あれれと思っていると私もまた金色の粒子になって四方八方に広がっていった。自分がどんどん拡大して行くにつれ、部屋の外へ、地球の外へ、はるか彼方へと拡がる星へと広がり、気がつくと自分の中に宇宙があった。それらが渦巻きながらすごい速さで動いている。渦の中から様々なものが生まれてくるのが見えた。花のような美しい形の中にある芯から生まれて来た物々もまた渦巻きながら回転している。そうしているうちにその渦巻の中に入ってしまい、今度は自分が小さく小さくなって行くのが感じられた。どんどんどんどん周りが拡大して行き、自分がどんどん小さくなって行く。その小さな自分と周囲のつながりが同時に見えた。どこまでも小さくなりながらあらゆるものと一緒に動いていて、それがぜんぶ一繋がりなの。それはめまぐるしいほどの速さの渦なのに少しもうるさくはなく、ただ美しく妙なる音楽のようにも聞こえた。他にも多くの物を見たのだが、一時には何を見たかが掴めなくて、その後一週間以上も見たことを少しずつ反芻していった。その時に覚ったことは全部が一繋がりであることさえ納得できたら世界はあっという間に平和になるということ。生きるものの全てが幸せに生きることを享受できるということだった。それからはその納得をどうしたら言葉で人間に伝えて行けるかということに没頭して、最初に本を書いた。でも学校に行ってなかったのでなかなか文章がうまく書けなくて困った。何年もかかってやっと一冊が書けたが、皆感動はしてもそれで大きな納得が出来たかというとそうでもなかった。これをどうするかと考えてもう一つ書いた。それでもなかなか分かってはもらえん。「心ここに在らざれば、見れども見えず。聞けども聞こえず」とはこのことじゃな。

注。最初の書は『慧日』、次は『舟を岸につなぎなさい』

この拡大と縮小の体験をした方々のことは文献にも見受けられますが、現代になってこういう体験を明晰に一般の人に分かるような平易な言語(内容は難しいので、すぐに分かるという意味ではありません)で語っておられる覚者があり、ありがたいことに一部の講義をYouTubeで見ることができます。またその方のことを日本語で紹介しておられる方の講座も動画で見られますので、こちらを先に、それからもし、もっと詳しくその体験を知りたいと思う方は二番目のサイトを訪れてみてください。とくに最初のサイトはとても素晴らしいお教室で、外国の方が日本語で話しをされています。

https://youtu.be/91oY6Rw3M7M?t=2316

二番目のサイト https://www.youtube.com/watch?v=XqxvoheJQtY

これに関連した記事で以前にご紹介したことは「量子」の世界と「物理」の世界とはそれを司っている法則が全く反対だということなのです。主流現代物理学ではまだ「統一場」と「ゼロポイント・フィールド」のことは認めてはいません。時空は軸が中心にあって回転が可能ならしめられているということが光透波理論では実にシンプルかつ明確に説明されていることも心にとどめ置いていてください。

労多くして~でもチャレンジ、光の速度の話

2017.5.3

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「ある納得」への2件のフィードバック

  1. 「ある納得」を読んでコメントを書きたかったのですが、調べたり考えて頭の整理をする時間が必要だとよくわかりました。

    今日は時間について考えておりました。時間を線ではなく、スパイラルでとらえるイメージを思い浮かべていたのでMovement of Stars in a Spiral Galaxyの映像を見ることが出来て良かったです。いつもヒントを与えていただき、ありがとうございます。
    タイムラインを横切って量子テレポーテーションが起きることとこの運動の関係も時間をスパイラルでとらえると理解出来そうです。

  2. すばらしい!ビッグチャレンジですね。ぜひ新しい発見をシェアしてください。期待して待っております。考えるにあたってスパイラルの中心核とその性質、機能、他のスパイラルとの関係と相互間の連絡方法なども考えてみてください。だって単体で動いていたらあちこちで衝突するものね。平たく言うと、もし連絡しあっているのならおしゃべりに使っているのはどういうコトバなのかしら?何語だろうと言ってることは、「あら、失礼、どうぞお先に」、「いやいや、ご一緒しましょうよ」なんちゃってね。それとも管制塔みたいなのがあるのかしら。誰が秩序を保っているのか。時々一見して無秩序に動いて衝突しているのも必然なのか、事故なのかも考えております。

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