食の安全性など気にしていない知人三人と食事していた際、一人が、「最近すごく高いお寿司屋さんに行って、いくらでも食べられる気がしてすごく沢山食べたけど、値段考えて止めた。普通なら後でなかなかお腹空かないのにすぐまた減ったのよ」と言いました。
さて、昨日友人とオーガニックな食材のみを使ったイタリアンレストランに行ってコース料理を頂きました。二時間以上かけて、ワインをゆっくりと飲みながら(すぐにガンガン出さないで、美味しい水が出してあって、間で水を足してくれる)食事とオーナーのお話を聞きながらおしゃべりも楽しみました。そして腹一杯食べたのですが、家に帰ってしばらくしたらまた空腹になり、見事に消化されているのが分かりました。
体は美味しいものはしっかり消化してくれて、その証拠に胃に滞留しないのです。胃に未消化の食べ物が滞留すると体は嫌がって胃酸を出して分解しようとするのですが、その間も食べ物はガスを発生します。そしてゲップが出て逆流して排除しようとします。胃酸は胃の中の粘膜は丈夫なのですが、食道の粘膜は酸に弱いので爛れます。これを「逆流性食道炎」と言います。
同じ日にレストランに向かう電車の中での体験です。端の席に座っていた私のとなりに高校生らしき男子が四人座りました。四人は食べ物を袋から出して食べ始めたのですが、何だか分かりませんがひき肉のようなものを挟んだパンでした。その匂いの強烈さとあまりの悪臭に耐えられなくて席を立って他の座席に移りました。あんなに臭いものが分からないのはよほど嗅覚が麻痺しているに違いないと思いました。嗅覚が麻痺すると腐ったものも誤って食べてしまう危険性があります。よく集団旅行で若い人たちが食中毒で病院に急送されたというニュースが出ますが、「匂いで気がつかない」人が増えているからではないかと思います。体が教えてくれなくなってきているのです。件の四人も若さで乗り切れてもそのままの感覚で少し年齢が高くなったらどういう病気になって行くのでしょうか?
さて、移った席の真向かいに次の駅で乗り込んできた非常に肥満した女性が座って、袋からカップに入った何かをスプーンで食べ始めました。強烈な香辛料の匂いと甘ったるい嫌な匂いが車内の空調の風にのって私にも届いてきます。「匂いの暴力」とは正にこのことですね。次にその女性は多分空いたカップをしまうのに、手提げ袋の中をひっかきまわし始めましたが、見つからないようで、中身を膝の上に広げ始めました。ふくろ菓子とふわふわの菓子パンとキャンディーの袋も出てきました。いつも何かを食べていたいのはきっと「何か体に必要なものが足りないからではないかと思って見ていました。場所も構わずに食べるのは我慢できないからなのでしょう。おそらくその結果が「超肥満」だと思いました。座っているお腹の前に膝がほとんどないほどの肥満でお腹の上に載せた袋が落ちそうでした。
2024.09.28
4番目の問題