縁は異なもの味なもの

云音表の一行目、アイウエオのイには三つの字が入っています。意と爲(旧字の為)と異です。意思あるいは意図があって、行為がそれに続くということは分かりますから同じ音のくくりの中にあることは納得できます。口を開いて出るアの発音は楽ですが、イになると口を横に開くという筋肉活動が加わり、エネルギー消費も増えます。つまり努力が要るわけです。そこに意思、意図、行為という能動的活動が必要な文字が入っているのかなと、当初は推察しました(今ではもっともっと広大な意味があることを発見していますが)。ですが何故ここに異が入っているのだろうと不思議に思ったことを憶えています。

世の中のご夫婦や仲の良い友達同士を見て、あの人とこの人が何故?と不思議に思ったことはありませんか。これをことわざでは、「縁は異なもの味なもの」と言います。男女の巡り合い、結びつきというものは不可思議なものだという意味だそうです。

不可思議に挑戦してみることにしました。それで異を分けて見ました。

なんだか電磁場が共鳴している感じがビンビンします。天空は言(コトバ)が共鳴している命のエネルギーが充満しているところで、目には見えないネットワーク、天網が張り巡らされている。それぞれの網の交差点がある周波数をもった個々の命と他の命との結び目なのでは、と受け止められます。それぞれはまた個々の意識を持っていて、結びついている他の命と交流して生命活動(爲)を行っています。縁でつながった相手との交流が共鳴なのでしょう。響きが美しいハーモニーを奏でているのか、はたまた不協和音を放っているのか、いずれにしても体験して味わっていることが生きているという意味なのだと思います。喧嘩ばかりしている夫婦が別れないのも、一見仲が良さそうな夫婦が離婚するのも何を味わって、それが口に快いのか、苦くて吐き出したいのかは当事者のみの知るところなのでしょう。

人間以外の生き物はもっと寛容なようです。

昔アフリカのサバンナに行ったことがあります。当時は今よりはるかに多くの動物が生息していました。絶滅危惧種という言葉も一般的ではなかった時代でした(いつのこっちゃ)。イギリス領だったため、密猟者も厳重に監視されていて、捕食者と捕食される者も見たところのんびりしている感じでした。野生のままの動物生息地ですから、捕食動物にも餌は与えませんが、動物の移動を妨げるような障害物(自動車道路やフェンスなど)が無い広大な地域が確保されていましたから餌を得るのは比較的楽だったようです。

宿泊していた樹上のホテルの窓からは水を湛えた大きな池を見ることができました。そこには多くの動物が水を飲みに来ていたのですが、捕食動物も他の動物もみな一緒に水を飲んでいました。ライオンや豹も空腹でない時はのんびりしているので、草食動物も平気ですぐそばで水を飲んでいました。敵同士というくくりはないので、その時々で命の危険がある時だけ、即時対応しながら生きているのが人間以外の生き物のようです。天敵と言う言葉は人間だけが使っているのです。不協和音は人間同士の関係においてのみ発生するものなのだと思います。

2018.10.5

嫌い!の効用

友達が恋人になる時

 

光透波とは何か

光透波(コトハ)、透明な光の波とは何を意味するのか

この三文字の組み合わせを最初に使った方は小田野早秧(おだの さなえ)という明治後期生まれの女性です。1953年この人が45歳の時のことでした。本人の言によれば、台所の天井の隅から突然光の文字がピカピカッと「光」、「透」、「波」と一つずつ現れては消えた。あまりに速いので「ヒカリ」などと言っている隙がなく、思わず「コ」と叫んだそうです。当然次は「ト」その次は「ハ」と読み、後で何度も「コトハ、コトハ」と繰り返されたそうです。それからこの啓示現象(それ以外に説明ができない神秘的な出来事なのでそう称します)を解明する為の一意専心、一心不乱の人生が始まりました。詳細については本に出ています。現在は「光透波理論」あるいは「命波理論」としてまとめられた4冊の本があり。読めばこの語が何を意味しているかが分かります。他にも本がありますが、この理論を学んでいる弟子たちが少し書いています。

ここでは少しだけご紹介します。「光」は太陽光のような可視光線ではなく目に見えない光を指します。なぜ目に見えないかというと波長が人間の目で見える範囲外にあるからです。見えないから「透」、透き通っているとなります。「波」は振動のことです。宇宙が振動するエネルギーの極小の何か(名称については色々な説があります)で成り立っていることはもう分かっています。でも一口に透明と言っても、透明度には無限の階層があり、光には無数の種類があるのです。その中でも最高至高の光の波を「光透波」と名付けたのが小田野先生です。

この絶対至高の光はまた、その性質から「止速」と名けられています。行ったと思ったらすでに帰ってきている速さなので、あたかも止まっているかのごとき態だからです。この光を仏教では「如来・如去」と呼びます。人智で把握しがたい光な為に「不可思議光」とも呼ばれています。幾何学的数学的にも他の表現でその一面や他の視点からも説明されだしてきています。神聖幾何学的には「フラワーオブライフ理論」を使って様々な講義を発表されている方々もありますし、「ヌース理論」を展開されている半田広宣さんという方がいらっしゃいます。人間は言語を使って思考し、疑問を解く才能を与えられていますので、これらの方々が学び、理解して得た情報を言語(最近では図解や動画入りで)で発表されていますので、そこからも学ぶことができます。その意味では中世暗闇時代を考えると有難い時代になっています。私も少しずつ学ばせていただきながら、少し理解したことを皆様にもお伝えして行きたいと思っておりますのでよろしくお願いします。
2018.9.18

ちょっと科学的な説明が欲しい方に
労多くして~でもチャレンジ、光の速度の話

超光速粒子タキオンと光透波

サシスセソの面白い話

最近面白い講演を聴きました。広島の歯医者さんで舌の訓練が健康回復に非常に効果的なうえ、女性には嬉しいことに若見えも可能というお話でした。その方は字分けも少し交えてお話しをされていましたので、私も思わず身を乗り出してみっちり2時間の講演を休憩なしで居眠りもせずにお聴きしました。
「舌は下におかずに上においてください」とのことで、舌がベロンと下がっている形を乚と見て、舌と乚とで「乱」です、と白板に書かれました。乱れちゃったら困りますね、整っていなければ、とのことでした。

なあるほど。こういう字分けもありか、と納得。

光透波理論では宇宙の創生から万象の生成には音が関わっているということを折に触れてお話ししてまいりましたが、その音と言うのは一音一音が独立して発音できる明瞭な音であるともお話ししたかと思います。その音が乱れていると光透波理論的に見るとエネルギーが正しい動きをしないということになります。この講師の説では、舌が滑らかに動かないと正しくしかも美しい音が発音できないというのです。日本語は言霊の音なので大事なことだと言われました。

以下は舌と口腔内の図です。

図1

硬口蓋を天井とすると、舌がピタリと天井を押し上げる形で収まっていることが分かると思います。この形は、食べる、話す等何かをしていない時の理想的な舌の位置なのだそうです。舌がダランと下がっていると筋肉の動きが緩慢になり、姿勢も首が前に出て頭を脊柱が効率よく支えられない為に腰痛になりがちな上、動作も鈍くなり、動物なら捕捉されるか、捕捉できないかで生きて行けなくなります。実験として、舌を口蓋につけて足踏みしてから片足立ちをして、次に舌を下げて同じことをすると姿勢が崩れやすくなることが体験できます。

次は発音の話です。舌が短い人の話し方を俗に「舌足らず」と言いますね。これは舌小帯という腱が生まれつき短い、あるいは太い人、そうでなくとも舌をあまり大きく動かさないで話す癖のある人で積年の習慣が舌根を固くしてしまった人に起きる現象です。舌が滑らかに動くかどうかが一番良く分かるのは「サシスセソ」が明確に発音できるかどうかです。英語などの子音語では語尾のSが明確に発音できないと単数か複数かが分からないし、多くの子音が不明瞭になります。これは専門的に言いますと、硬口蓋破裂音が発音できないという問題になるため、常に子音の発音をしている欧米の人たちは赤ちゃんが生まれた時に口の中を調べて舌小帯に異常があった場合はすぐに手術をすることが多いようです。

図2

話が不明瞭だと社会生活に支障をきたす恐れがあることから、親は子供の将来を思って手術してもらうわけです。最近では日本でも小児科医が数千円で簡単に処置をしてくれるようです。また舌が口蓋全体に拡がってピタリとついていないと口の中が狭くなって固まってしまい、歯が生える場所が足りなくて歯並びが悪くなるうえ、行き場のない骨が隆起する現象が起きます。骨隆起があると乱杭歯にもなります。歯列矯正も完全にはうまく行きません。ですから日本人にとって子供の頃から日本語の全ての音を明確に発音する訓練をすることがとても大事なことなのだそうです。英語の場合もその点では同じで、話すのに使っている音は異なりますが、口腔内の発達には明確な発音が必要なようです。

話があちこちに行きすぎました。日本語の話に戻ります。サシスセソは勿論のこと、イキシチニヒミ、、、の段の発音は特に口を横に開いたままで中で舌が敏捷に動かないときれいに発音できません。舌先を前歯の裏側に付け、舌全体を口蓋に押し当てて見てください。舌が拡がらないのは固まっているからなのです。うまくつかないのではないでしょうか。年齢が高いほど固まっている傾向があります。舌根の少し手前の両脇を親指と人差し指で挟んでつまむと痛い、舌の中央を指で押し下げると痛いという場合は固まっています。
舌小帯異状がなくとも舌根が固まってしまっている人に朗報があります。簡単な道具で舌が動かせるようになるのです。その結果は良いことづくめです。websiteを見てください。https://www.keepup.jp/

私はこの会社の回し者ではないので、器具は買わなくとも自分で他の方法を探して試すことも考えて見てください。

ストレス要因が多い社会で、ともすれば崩しがちな胃腸や、心肺の活動に関与している迷走神経が正常に働くようになるというのが良いことの一つ、体がたちどころに温まるのも良いこと、女性にとっては(男性もそうかも)嬉しいことに口元のたるみが引き締まって、ほうれい線が消えるかも。これは下図にある咬筋と側頭筋が鍛えられた結果の効用です。

美しいうえに賢そうな人は必ず口元が引き締まっていますよね。閉口に関わる筋肉が強いから自然にそうなるわけです。また、鼻呼吸をすることで細菌や有害なダストなど外部からの異物を排除するセンサーのある機能は鼻にはあっても口にはないので、それは良いことです。またいびきも相当程度回避できるかもしれません。高いびきには家族も閉口します。

次に、私も最近経験するようになった誤嚥の問題です。これは正しい舌の位置を保っていない人の場合、舌骨の動きが不活発になることで悪化します。
食べ物を飲み込む時、口が開いていると、動かせるのは舌だけで、嚥下は難しいです。また上下の顎の歯が軽くかみ合わさります。これは顎がふらついていたのでは、嚥下はできないからです。顎を固定するために奥歯が一瞬かみ合うのです。歯は咀嚼だけではなく、嚥下にも重要な役割を果たしています。

その次に軟口蓋(図1参照)が反り上がって、鼻咽腔(口から鼻に繋がる通路)を封鎖します。このとき口腔内は完全に封鎖されます。そこで、舌が勢いよく口蓋に向かって押し上がり、口腔の内圧を一瞬にして高めます。この時咽ぼとけに触れると喉が一旦上がってからまた下がるのが分かります。舌が口蓋を押し上げるのに連動して、喉頭が上がるのです。その時の舌根部は、食塊を咽頭に送り込みやすいように下方に押し下がっています(図4)。舌根とともに気管の入り口にある蓋(喉頭蓋:こうとうがい)も下がって、気管の入り口を塞ぎます。さらに次の瞬間、反射運動として食道の入り口が開き、喉頭蓋の上、あるいは左右の両脇を通過してきた食塊が食道に運ばれていきます。
嚥下の際の食塊は、口が塞がり、鼻が塞がり、そして気管が塞がり、圧に押されるようにして食道に移送されます。「飲み込む・嚥下運動」は、口から咽にかけて、それぞれの器官が100分の1秒単位で行う反射的協調によって成り立っています。これがしばしば加齢によって反射が鈍くなり誤嚥が起こります。誤嚥性肺炎という言葉も最近はよく聞くようになりました。わが身にも起きている誤嚥はあなどれない問題です。

ともかく舌の働きは実に重要だということがお分かりいただけたでしょうか。
歯はなくとも話は(ハナシと言うくらいですから)できますが、舌がなければ決して話せません。千の口とは千(多くの)もの働きをしている多機能な器官だという意味でもあると思います。舌の体操をすれば万病の予防になる可能性があるとはその先生のお説でした。

皆さまお大事に、いつまでも若々しく元気でいてください。
2018.8.28

六行目は三様の働き

光透波理論的に言いますと、五十音の第六行目は「ム」という音に「務」という字を当て、務めの行と呼んでいます。この行には「三様の態」という脇書きがついています。三種類の機能を持っているという意味です。清音のみの五十音の他に濁音と半濁音を加えますと、全部で75音ありますので、これも小田野早秧によって文字を当てた表にされています。

75音の表の六行目を見ますと、濁音と半濁音も含めて三行が並んで同じ囲みのボックスに入っています。日本語に使われている全ての音の総計は「ン」も加えると76音だけです。この数値に着目した小田野は以下の文字を構成することを発見して大きな納得をされたとのことです。

弁と言う字の意味は「話」、「コトバで言い表すこと」等です。これが天の弁ですと、「弁天」という多芸多才の智慧にあふれた神様の名前にもなっています。
余談ですが、琵琶(ビワ/備話)を持っていらっしゃるのも意味深ですね。琵琶は音楽のメロディーを聞かせる楽器ではなく、弾き語りのための楽器で、語るとは弁を使うということです。面白いですね。

さて、「ヌ/奴」が出てきた後に「務」の行となっているので、奴/人間の務めと教え示されていると解釈して更なる探求をして行きましょう。

清音の他に二種の展開をしている行はここだけです。半濁音は一行しかないのです。この音を、濁りに反発して音を清める力を持った音という意味で小田野は「反濁音」と名付けました。神社で「パンパン」と柏手をうったり、太鼓を打ったりする音は「清め」の為の行為と言われています。小田野は濁音を清い音に還す性能を持った音として捉えていました。
五行目のナニヌネノの真ん中、「基本の音の段」であるウクスツヌで奴/人間が地球に生まれ出て来ました。誕生から約46億年と言われている地球の歴史の0.1%にも満たないような一コマの最後の方でやっと出て来たということですから、人間を生み出すまでの準備期間ともいえる長い期間がアからトまでの作業内容であったわけです。紅白歌合戦ならトリが出てきたわけです。最後に登場することをトリと言うのも面白いですね。透(至高の速度を持つエネルギーの属性)の理とはね。

閑話休題。小田野早秧作成の地球と人類の進化の歴史年表によれば36億年くらい前にアメーバのような単純な構造の最初の生命体が誕生してから何十億年が経ち、360万年前くらい前に「地上最終生物」として人類の祖先が誕生したとあります。単細胞生物から人類のような複雑な細胞構造を持った知的生命体が生まれるまでにはそれだけ進化の過程があったとも言えると思います。

では六行目のお話に入りましょう。
清音のハヒフヘホの行にはエネルギーの有り方や人間が存在する宇宙と言う「場」の状態、その構造を教え示している文字が表示されています。その状態の中で如何に生きて行けば良いのかが直接的に説明されている行とも言えます。勿論字分けによって掘り下げなければ分からないのですが。

如何に生きるべきかという哲学的命題に答を見出す為には考えるということの他に、生きて体験するという行為も必要とされています。体験するというのは多くの場合、「こうすると失敗して痛い目を見る」ということです。苦しみ、悩みながら少しずつ学んで賢くなるという過程が個人としても、人類全体としても何万年、何千年、何十年とあったわけです。奪い奪われ、殺し殺され、騙し騙され、搾取し搾取されてきた歴史的体験の集積があります。辛酸の体験は詩や戯曲、小説や、現代では映画のような画像もあるドラマとしても表現され、個人が体験していないことでも人類共有の情報として体験されています。これが濁音のバビブベボの行に表示されている文字を分解すると出てくるのですが、直接的には必ずしも好ましくない意味には見えないのが示唆的です。表面的には中立的なのに、掘り下げると残酷な意味から希望が持てる意味までを含んでいます。

例えば、牛を電気棒で殺しても、それをした人以外は血抜きをして小分けにしてある状態で入手して、誰か他の人が調理して器に盛って出されたものを食べる際には残酷さは体験されていません。もっとわかり難い例もあります。
両親が愛する子供に衣服を与え、汚れたら洗濯して清潔なものを着せ、労働して報酬を得て、食べ物を入手して与える。月謝を払って教育が受けられるようにする。そして成人したら独立して生きられるように準備をしてあげる。しかし世の中で生きる為には切磋琢磨し、闘い、勝ち残って行かなければならないので、ギャップは非常に大きいでしょう。子供を甘やかして、生存に必要な知恵をほとんど授けない両親の行為は結果的には残酷と言えます。「親切が仇」となり、子供が自立できなくなってしまうのです。ですから時には文字通り「親を切る」ことが自立には必要なのです。

ですからそのように濁音の行は複雑なのです。
濁りを取るにはそれに反発するようなエネルギーが必要なのです。これがパピプペポの行に表示されている文字を分解、分析すると分かって来ます。以前パピプペポの行の話も少ししましたが、反濁音の行の文字が含んでいる意義は非常に複雑にして難解です。直接的に解決するような行為だけでなく、長期的かつ紆余曲折もある複雑な過程を要することが多いからです。今回は書ききれませんので、いつかまた折を見て書きます。

2018.6.12 記
20 T 至高の答 18トク解く 6ム務 12開く

五十音表の六行目にあるパピプペポの音

ナニヌネノのヌ

  1. 今回は云音表五行目のナニヌネノのお話です。

「ツ」を頂いた日は14日でした。アルファベットの14番目の文字はNです。Nに母音を付けるとNA、NI、NU…となり、ナニヌネノが出来上がります。N一文字ですと、「ン」の発音になることから云音表では五十音の前に位置しています。命波音種の図でも同じです。

発生基本音の段にあるツの音の次の音はヌです。始まりの閉音であるNと深いつながりがある行が五行目でこの行の五には玉という字が使われています。太古の文字で数字の五に玉と言う字が使われていたことに着目した小田野早秧が深い理由があってこの字を使いました。
天の完成が四(王と言う字も玉と同じ理由で使われています)行目で終わり、次に出てきたのがナニヌネノとなります。一、二、三と同じ方向で来た文字に縦の線が加わって王という字になっているのには深い意味があります。次元の図の箇所で、一つの次元から次の次元へと立ち上がるという形 L は(アルファベットのLの形)でこれは開くと解釈されていることは前にお話ししました(小さな字参照)。三次元までは同じベクトルで、四次元が成立する条件として縦軸が加わって回転という動きが成立したと小田野によって解釈されました。四次元を表す王に・(点が加わった形が玉です。天という場が完成して出てきた点が奴点(ヌ点)という存在で、これが私たち人間の存在意義であると光透波理論は主張しています。

奴は何をするかと言うと、「ナニ」という疑問を持ち、求知本能という衝動に突き動かされ、言(コトバ)という道具を使って答を探索する人生という旅に出たのです。言とは「ネノ」、音の能きです。音が意味を云んでいるのですから。その意味というものを解する能力が私たち奴に与えられているのです。ナニ、ヌ、ネノがきちんと整理図にまとめられていうことを図で確認できると思います。
人間として生まれてきたからには、その存在意義である「問」という仕事をすることが本来の生き方で、十行の五十音図では一行目のヒと十行目のトがヒト(人)と読み解け、逆順ではトヒ(問)と読み解けます。

実に持って用意周到に計らわれていると思います。
読み解くという作業はじっくりと観察し、味わい、掘り下げることで可能になります。ただぼんやり眺めているだけでは問いの答は出てきません。
2018.4.18
タチツテトのツ

小さな字

サシスセソの面白い話

タチツテトのツ

今日は4月14日です。朝方「ツ」という音が頭に入って来ました。まだ意識がもうろうとしていたのですが、「通」という字が続いて頭に入って来ました。起きて紙に書きつける元気がなくて、頭の中で、カタカナの「マ」と「用」と漢字の部首の「シンニュウ」だと思ってまた寝てしまいました。数時間後、幸いに忘れてしまわなかったので、検証してみることにしました。

タチツテトは五十音の4行目にあります。その真ん中の字が「ツ」で、云音表の文字を当てると、通、付、連の三文字になります。今回はこの表を用いて、音と文字が奏でるハーモニーが天上の妙なる交響曲のどの部分を担当しているのかを探検して行こうと思います。

まず、五十音はどういう特徴を持っているのでしょうか。アルファベットに比べますと、ある順番に従い整然と並んでいます。
一行目はアイウエオという母音です。日本語でも使われているアルファベットのローマ字表記ではA、I、U、E、Oになります。
二行目は子音のカキクケコ。KにAIUEOがそれぞれ付いています。
以下サタナハマヤラワ行と十行で各行五音ですから五十音となります。
横段で見ますと一段目が全部A、二段目は全てIで終わります。以下UEOも同様なっていて、きちんと整理されています。

小田野先生が作成された整理図を見て見ましょう。


中段のウという行を見てください。クという字の脇に舌根とあります。これは体内から息が吐かれて音を形成するにあたり、舌根に力がかかっているという意味です。「ク」と発音して見てください。分かりますね。
「ス」と発音すると舌先に息がかかっているのが分かると思います。順番に力点が移動しているのが確認できますね。

では次に何もない「無」から「有」が生じてくる天地創造という観点から力点の移動という意義を考えて見ましょう。体内の音というものはまだ音になる前の音と言えます。口を閉じた状態で息を吐くと「ン~」という、うなり声のような音になります。人間でなくとも動物なら皆同じようなうなり声のような音が出ます。これをまだ何も出来ていない状態の音という意味で、小田野早秧は「閉音」と名付けました。また、五十音の全ての音は口を閉じて発音すると、「ン」という音になることから、「発声基本音」と名付けました。内部から外に向かって開かれ、展開されて行く過程を創造の過程と見て、これを順に表にした五十音というものの存在意義を発見したのが小田野早秧です。

さて、タチツテトの話に戻ります。四行目の終りに「天の完成」と赤字で入っていますね。命波音整理図には入っていなかったのですが、「云音表」の方には入っていますので、説明の必要上私が付け加えました。
創造の過程において、森羅万象の展開が可能となる謂わば、「場」としての宇宙は始めの四行に入っている音の能きによって成立したという意味です。五行目はナニヌネノの音が入っている行で、ここに「ヌ」が入っています。云音表では「奴」という字が当てられています。人間と言う意味の字です。光透波理論では、宇宙と言う場が成立した後に人間が生まれてきたという進化の過程を表していると見ています。
人間が出てくる前のタチツテトの行の同じ段に入っているのが「ツ」です。アから始まってなっている音の展開されている場にっているものは創造のエネルギーそのものなのです。これがきっぱなしに付いていて決して離れることがない。つまり永遠の生命というエネルギーなのです。人間の親とは異なり、見捨てたり、死んでしまったり、気が向いた時だけ命のエネルギーを供給してくださっているのではなく、いつも、いつも、絶えることなく永遠不変にい育てて下さっているのが天(云音表では弖という字が当てられています)という實親なのです。

ツという音の次のテという音には「弖」と「丁」が入っています。次のトには「透」と「答」が入っていますから。天と言う場の完成の最後の締めくくりがツテトの働きだと教示されているという意味に取れます。


マ、真実の真と用とシンニュウ(走っている、つまり活動しているという意味の字)、真実を用いて活動していると分けました。偽でも嘘でもなく真実を用いないと天は完成しないとも読み解けます。

云音表は一見単純な五十音の表に文字がいくつが入っているだけのものに思われるでしょうが、実は用意周到に準備された天の實親から、言と文字を頂き、それを使えるような肉体構造を与えられた人間へのプレゼントなのです。

PRESENT、 PRE  +  SENT
贈り物   予め  送られていた

PRESENTには「今」という意味も、「存在しています」という意味もあります。今ここに私が存在しているのは贈り物だと教え示されていると思うと驚きです。

2018.4.16

小さな字

言を分解すると天地創造の仕組みが分かる

小さな字

3月12日の朝のこと。「石」という文字が頭に入って来ました。続けて、「小さな字、だけど、、、」という思いが来たので、自分で、「でも、大きくて深い」と続けてそれを書きとめておきました。
今日は17日。やっとゆっくり字分けする気持ちのゆとりができたので、何日間か頭の中で渦巻いていた石に関した思いを書き記すことにしました。

石はとてもシンプルな形の字です。

和数字の「一」とカタカナの「ノ」と「口」の三つに分けられます。一は始とも読みますので、文字は始にしました。一はまた対するのもが無い存在でもあるので、絶対性も意味します。では各部分を一つずつ見て行きましょう。

女と台に分けられます。女といっても概念の女でなく、オンナ、音の名、メと読むと命と当てられるので、音の命と取り、それが土台になって始まったと教え示されています。女性が子を産み出す働きをしているので、始まりという字の通りだと言えます。

 七命

絶対の能らきは展開すると七つになるという字があります。一プラスL(開くという意味にとれる形)。これをナナメと読むのですからビックリです。この時点で、すでに今まで一度も考えたことがなかったことを考えさせられたことになります。理解の深まりの体験です。絶対性は絶対のままでいたら展開は無いので、私たちも、住んでいる惑星も、他の諸々の事象は無い訳です。白光はプリズムに当たると七色に分かれます。カラフルな個性が展開されてくるということです。これを文字「七」(一プラスL)と読み音「ナナメ」が教え示してくださっているのです。宇宙實親の意図は私たちが理解するに必要な情報を懇切丁寧に教え示すことで、意識が練られて、より深くより高い次元に到達できるようにするところにあるのだと思います。

斜めは英語でdiagonalと言います。分解して並べ替えてみると、対話あるいは話と言う意味のdialogとna(ナ名、命を意味する)になります。命とは話、つまりコトバですと教え示して下さっています。時空軸においては、縦の線は磁性、横の線は電性を表していて、斜線が回転するという動き、つまり機能性を意味します(末尾の次元の図参照)。斜線の形をしたカナのノ(能)空を貫いて(兌)遍く存在している「意」がピタリと厳正に合わさって成立している時空が宇宙というところなのです。

ヒ祕

の至高の慧は一を「ヒ」とも読めるように設定し、読んだら必ず答を示しますと文字に意図を込めてあるのです。秘という字は以前「祕」と書きました。必ず示すと書いているのに、隠すという意味に取っているのが私たち人間の概念なのです。空の智慧は人間の智慧と違い、偏りや誤りがありません。闇が暗く覆っていて真理が見えにくい人間の意識の働きにを当てるのが口という字の二つの読み方、クチとコウです。

STONE

英語で石をSTONEと言いますが、これもまた意味深長なコトバです。
S、エス、愛の数、愛のエネルギーの基盤は、数が台となっているとも言えます。お金の計算に使うような概念付きの普通の数でなく、宇宙を支配している(べている)狂いの無い数、絶対透明の至高のスピードを持つ数がアルファベットの19番目に位置するSという字です。

19なのでトクと読み、解いてみますと、愛数のTONE(調子、音色、音)ですよと示されています。更にS+T(テイ、云音表を参照しますと弖意)、天の意、また形から見ると十(ト、透、答)の上が無い、至高の十というふうに小田野先生が解釈されました。私たちもTをその意味でよく使っています。石はまたコクとも読みますので、光空(虚空)でもあると示されています。セキと読みますと、命のであるとも示されています。イシと読めばズバリ、意思です。

小さな字ですが、意味は広大であると分かって来ます。字分けをするには体力が必要です。掘り下げていくと途中で投げ出したくなるのですが、食い下がって行きますと、そのプロセスの間に様々な思いが入ってきて、驚いたり、目が覚めるような体験ができたりできます。ともかく逃げようとする奔馬のような自我の動きを制御しつつ続けて行くことが肝要です。以下は小田野先生の字分けです。食い下がり方が半端でないことが分かると思いますので、お見せします。

1982年6月13日 小田野記

2018.3.19
菊池静流

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小さな字

水が燃える? 燃えると何が起きる?

水は実は燃えます。ただし、温度が問題で、水素と酸素が分離して両方燃えるには摂氏1200度の熱が必要だそうです。
他の方法としては、水を電気分解して水素ガスと酸素ガスにして燃やすことができます。普通の水を電気分解[i]しますと陽極側(+:プラス極)から酸素ガスが発生し、陰極側(−:マイナス極)より水素ガスが発生します。

福島原発で爆発したのは水素ガスで、その際に起こった反応は上記の酸素と水素の結合、すなわち水素の燃焼です。 水素と酸素を単に混ぜただけでは何も起きませんが、火元(火・電気火花・加熱・・・etc)があれば爆発的に水素が燃えてしまいます。非常に強烈な爆発です。
どのくらい強烈かというと、宇宙で星が生まれる時、水素ガスが約3/4、ヘリウムが約1/4、残りの2%がより重い元素という比率で大爆発が起きるそうです。つまり太陽のような恒星が出来るような爆発だということです。

現在放映中の「シカゴファイアー」というアメリカのテレビ番組があります。消防士達の活躍を非常にリアルに専門家的な知識を踏まえて見せています。それで信ぴょう性を確認するためにいろいろと調べて、火というもののことが少し分かって来ました。

私たちが知っている日常使っている水は物を冷やしますが、たとえば大火事になって、その中の温度が1200°C以上になっている(現代の建物は化学物質を使っているので、高温になる要素が多々あります)ときにホースの水をかけたらどうなるか?
一気に水素と酸素に分裂して、また結合することから大爆発が起きるのです。だから火事になったとき、温度が高い状態のところに水を入れると、爆発して危ないのです。それが起こらないように消火器はつくられているのだそうです。

だいぶ話が横道にそれてしまいました。水が銀河にある恒星たちを作っている原材料とも言えるということをお話ししたかったのです。そして、水は温度や、電気などが加えられることで、様々に変化し、大は星雲から小は私たちの細胞という小さな生き物までを構成する要素なのです。

さて、コトバと水との関係のお話の第二の段階となりました。その前にエネルギーについて少し学んでみたいと思います。

宇宙にあるあらゆる存在は全て元はと言えばエネルギーが形を変えているものです。熱いという意味では一番わかりやすいのが火というエネルギーですが、氷も、木も、石や、動物もエネルギーで出来ています。物理で習いましたよね。インターネットで「エネルギーとは何か」と検索するとまずでてくるのが「仕事をする能力[ii]」とあります。これだけでは何のことか分かり難いですね。以下にさらに細かい説明がありました。

物理系が他に対して仕事をする能力をもつとき,これを系のエネルギーという。保存力場内の物体は位置エネルギーをもつ。運動する物体がもつ運動エネルギーはさらに回転エネルギー,振動エネルギーなどに分類されることもある。以上を力学的エネルギーと総称する。熱はエネルギーの一種であって,熱エネルギーと呼ばれるが,その実体は系を構成する微粒子の力学的エネルギーの総和である。電磁現象には電磁エネルギー,光には光エネルギー,化学物質には化学エネルギー,原子核現象では核エネルギーなどが考えられる。あらゆる物理変化,化学変化において,これらのエネルギーの総和が保存されることを広義のエネルギー保存則という。この保存則に基づき,自然現象を各種のエネルギーの相互転換によって理解しようという巨視的立場が 19世紀のエネルギー一元論 (エネルゲティク) である。
出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

分かったような、分からないような説明ですね。かいつまんで言うと、宇宙にあるあらゆる存在の原料であり、それらが動くために必要な推進力であり、変化を起こさせる影響力であり、どういう形に変化しようと決して無くなることがない、不滅の存在だということが言えるでしょう。ただしこれは物理的なエネルギーの説明です。言い換えると、物理的エネルギーが何を原料にして、どう働いて(仕事をする能力)、森羅万象を造り上げているかと言うと、「水」が関与していたということなのです。水が無かったら物質宇宙は存在し得ないのです

次回は光透波というエネルギーについて考えて見ましょう。人間が使っているあらゆる言語の大元であるというのが光透波理論の根幹を成す考え方です。物理的な説明にあるエネルギーとは根本的に質的に異なるエネルギーだということが第一の性質。二番目に、そのエネルギーが生命のエネルギーの正体であるということについてお話して行きます。

NGC 3982は、おおぐま座にある渦巻銀河で、地球からの距離は6800万光年。この銀河は、ウイリアム・ハーシェルによって、1789年に発見された。 この銀河の大きさは3万光年であり、天の川銀河の3分の1の大きさである。中心には巨大なブラックホールが存在すると考えら得ている。また、腕の部分には、青白く輝く明るく新しい星と、星を作る物質である水素ガスが赤色に輝いて見える。1998年には、超新星が観測されている。

注。
i 電気分解とは、分解したい対象物質を溶解させた溶液に電圧をかけて電流を流すことで、化合物に対して正極側で酸化反応、負極側で還元反応を引き起こし、それによって電気化学的に分解する方法のことです。 装置は主に電極、電源、電解槽の3つで構成されています。電気分解|研究用語辞典|研究.netwww.kenq.net/dic/77.html

ii(物理学仕事をすることのできる能力のこと[1][2][3]。物体や系が持っている仕事をする能力の総称[4]

言葉の葉っぱの意味

言を分解すると天地創造の仕組みが分かる

言葉の葉っぱの意味

言葉という熟語の「葉」の意味について「昔からそうだった」と済ませないで、追及をして行かれたのが小田野早秧という人の持って生まれた性分でした。

以下は私が何回かに分けて小田野先生からお聞きしたものと、先生の書かれた文章の内容を簡略にまとめたものです。

私は子供の頃から疑問符が服着て歩いているような人間でね、因果な性分で、何だ、何だと、疑問を持ったらとことん追求しなければ気が済まないのよ。それで、「言」だけだって事足りるものを、何で葉っぱをくっつけたのかと不思議に思ったわけ。周りの大人に訊いたって、「昔からそうなっとる。それが何だ」と言われるのが落ちだから、自分で考えるしかないじゃない。ずいぶんいろいろと、ああかな、こうかな、って考えた挙句に気がついたのは、葉っぱが出来るのには枝が要る、枝は幹についている。幹は根が無ければ育たない。

その時に閃いたのよ。「榊」ってね、逆さの木と同じ音じゃない。神様の木が何で逆さの木なのだろう。それからは面白くて、夢中で逆さの木を描いたのよ。その絵があったからこそ日本語が世界中の言語の中で一番古くて、しかも親みたいな者だという結論が出せたわけ。

まず、根っこの根は発音が「ネ」で、「音」に通じる。その音がただの音じゃなくて、宇宙創造の原因のエネルギーを持った音だとして、その性質をまとめると、C∞乗という絶対至高の速度を持って絶対電磁場を成立させている、絶対中温の36°のたった76しかない音だと私は結論した。その根から幹が出てきた。「ミキ」は「カン」とも読むので、完全の完だと教え示して下さっていると受け止めた。何しろ神の木だと教え示されているのだから。

この完全なる76音を使った幹に条件が合う言(コトバ)は日本語しかない。他の言語は皆76の母音と「ン」だけでない音も使っているから。

そこで、日本語が大元の原因の言語としたら、他の言語がどうして出来ていったのかを考えた。言語を使わせている元の精神というものは「セイシン」と読むので、まず閃いたのが「西進」という二文字。西といえば日本からなら中国、インドよね。大昔に日本から東に行こうと思ったはずはないでしょ。海以外には何も見えない太平洋だもの。西なら九州からはるか遠くにぼんやりと陸地が見えるから、あそこには何があるだろうと思って、最初に好奇心と冒険心のある輩が渡っていったかもしれない。実際に行ったのよ。いつかは分からないけれど。そうして少しずつ人が行く先先に子孫を残しながら何十万年も何百万年もかけて進んで行った結果、各地に地域言語が出来ていった。最後に一周したら今度は東から日本に精神が戻ってきた。答えとしてね。「答えはこうですよと申す、東申」というのはそういう意味。

ざっとまとめましたが、オリジナルの逆さの木の図はもっと複雑で、説明ももっと微に入り細にわたっています。ここでは光透波理論による「言葉」という熟語の底に秘められている宇宙的意味の一部をご紹介しました。

2017,9,17

言を分解すると天地創造の仕組みが分かる

光透波という実体

水はコトバです