字分けをする際にはまず字についている音(ふつうは音読みと訓読みとの二種類の読み方があります)。この字についている音を光透波理論では「字が音を云(はこ)んでいる」と受け止めています。何故なら字を見ると私たちはすぐに頭の中で読むからです。
例をあげますと、「神」という字を見ると、「カミ」または「シン」という音を頭の中で発音します。カ、ミ、シ、ンという4音が運ばれて来たとも言えます。
云ばれている音にはまたそれぞれ文字を当てる(当てる文字は表になっていて「云音表(はこぶね表と呼ばれています)」から引いてきて、当ててはその文字一覧を様々な角度からその人のインスピレーションのおもむくままに検証します。
字はまた形でもあるので形もインスピレーションのおもむくままに検証します。それが次の字分けのような展開となります。初めはなかなか自由自在な展開は出来ないのですが。どんどんやって行くうちに慣れて、そして出てきた結果にはビックリするものが多数あって、はまってくると面白いものです。
実際に字を分けてみてみましょう。
神という字を分けると、カタカナの「ネ」という字と「申」という字になります。「ネ」はまた示す偏という漢字の部首名でもあり、したがって示すという意味もあるので下に書いておきました。
音はネと読みますので横に書き加えます。示すという意味もあるので言いかえれば音が示すともなります。次に申すのはコトバです。口から出てくるコトバは音です。音であるコトバが神なのだと教えてくれているのです。コトバを話すにはその材料となる思いも必要なので当然「思が云ぶ」というのは納得できます。「ええ!神ってコトバなの?」と、ここで驚く人もあるでしょう。でもそこでハタと気がつくことがあります。新約聖書のヨハネの福音書に「初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった、言は神であった」と書いてあります。この続きを知っていますか?書いておきますね。「この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。。。」
一応これで少し納得。他にもそういう類の神話や神秘学があるかなといろいろ調べるのも面白いです。視野がグ~んと拡がる感じがします。どんどん調べて行くと雑学が増えて、それを整理する必要が生じ、ついでに頭の中の引き出しの整理術も磨かれます。そうすると何故か家の中の整理整頓も上手になります。同じ原理による技能なのでしょうね。思いが整理されると話すことが要領を得てきて相手に分かりやすい会話がうまくなって行きます。コミュニケショーンがうまくなると人間関係はどんどんスムーズになって行くようです。そうなったらステキですね。話をするにしても中身になる話題が増えると面白くなります。一石二鳥ですね。
さて、次に難しいのは「母宇数」です。母がなぜ数なのでしょう? 「宇宙は数が基盤で出来ていてそれは母の性能である」と光透波理論は言っているのですが、これについてはいつか他の機会にもっと詳しくお話しします。今はただ、母は電性、父は磁性と関係した機能を持っているとだけ言っておきます。磁性とは中心に向かって集まって行く性質、電性とは中心から外に向かって広がって行く性質を意味します。引力斥力のバランスによってあらゆる存在が現象しているのです。母性原理、男性原理なんて言う文字を見かけると興味をそそられるようになります。そういうことを研究している人たちが書いた文章を読む気持ちが出てくるというのが大事です。理工系でない方は電気と磁気について調べてみるとビックリですよ。私は理工系ではないので今までちっとも知らないで生きてきたけれど、損していたかもとチョッピリ残念に思いました。知らないことを知る度に視野は拡がって行きますから。でも少し電気や機械のことが分かったら冷蔵庫の製氷機が故障したときにインターネットで直し方を調べて何とか直せた時は嬉しかったです。胸がワクワクしました。
話がだいぶ脇道にそれましたが、以上、字分けの効能のお話でした。