タチツテトのツ

今日は4月14日です。朝方「ツ」という音が頭に入って来ました。まだ意識がもうろうとしていたのですが、「通」という字が続いて頭に入って来ました。起きて紙に書きつける元気がなくて、頭の中で、カタカナの「マ」と「用」と漢字の部首の「シンニュウ」だと思ってまた寝てしまいました。数時間後、幸いに忘れてしまわなかったので、検証してみることにしました。

タチツテトは五十音の4行目にあります。その真ん中の字が「ツ」で、云音表の文字を当てると、通、付、連の三文字になります。今回はこの表を用いて、音と文字が奏でるハーモニーが天上の妙なる交響曲のどの部分を担当しているのかを探検して行こうと思います。

まず、五十音はどういう特徴を持っているのでしょうか。アルファベットに比べますと、ある順番に従い整然と並んでいます。
一行目はアイウエオという母音です。日本語でも使われているアルファベットのローマ字表記ではA、I、U、E、Oになります。
二行目は子音のカキクケコ。KにAIUEOがそれぞれ付いています。
以下サタナハマヤラワ行と十行で各行五音ですから五十音となります。
横段で見ますと一段目が全部A、二段目は全てIで終わります。以下UEOも同様なっていて、きちんと整理されています。

小田野先生が作成された整理図を見て見ましょう。


中段のウという行を見てください。クという字の脇に舌根とあります。これは体内から息が吐かれて音を形成するにあたり、舌根に力がかかっているという意味です。「ク」と発音して見てください。分かりますね。
「ス」と発音すると舌先に息がかかっているのが分かると思います。順番に力点が移動しているのが確認できますね。

では次に何もない「無」から「有」が生じてくる天地創造という観点から力点の移動という意義を考えて見ましょう。体内の音というものはまだ音になる前の音と言えます。口を閉じた状態で息を吐くと「ン~」という、うなり声のような音になります。人間でなくとも動物なら皆同じようなうなり声のような音が出ます。これをまだ何も出来ていない状態の音という意味で、小田野早秧は「閉音」と名付けました。また、五十音の全ての音は口を閉じて発音すると、「ン」という音になることから、「発声基本音」と名付けました。内部から外に向かって開かれ、展開されて行く過程を創造の過程と見て、これを順に表にした五十音というものの存在意義を発見したのが小田野早秧です。

さて、タチツテトの話に戻ります。四行目の終りに「天の完成」と赤字で入っていますね。命波音整理図には入っていなかったのですが、「云音表」の方には入っていますので、説明の必要上私が付け加えました。
創造の過程において、森羅万象の展開が可能となる謂わば、「場」としての宇宙は始めの四行に入っている音の能きによって成立したという意味です。五行目はナニヌネノの音が入っている行で、ここに「ヌ」が入っています。云音表では「奴」という字が当てられています。人間と言う意味の字です。光透波理論では、宇宙と言う場が成立した後に人間が生まれてきたという進化の過程を表していると見ています。
人間が出てくる前のタチツテトの行の同じ段に入っているのが「ツ」です。アから始まってなっている音の展開されている場にっているものは創造のエネルギーそのものなのです。これがきっぱなしに付いていて決して離れることがない。つまり永遠の生命というエネルギーなのです。人間の親とは異なり、見捨てたり、死んでしまったり、気が向いた時だけ命のエネルギーを供給してくださっているのではなく、いつも、いつも、絶えることなく永遠不変にい育てて下さっているのが天(云音表では弖という字が当てられています)という實親なのです。

ツという音の次のテという音には「弖」と「丁」が入っています。次のトには「透」と「答」が入っていますから。天と言う場の完成の最後の締めくくりがツテトの働きだと教示されているという意味に取れます。


マ、真実の真と用とシンニュウ(走っている、つまり活動しているという意味の字)、真実を用いて活動していると分けました。偽でも嘘でもなく真実を用いないと天は完成しないとも読み解けます。

云音表は一見単純な五十音の表に文字がいくつが入っているだけのものに思われるでしょうが、実は用意周到に準備された天の實親から、言と文字を頂き、それを使えるような肉体構造を与えられた人間へのプレゼントなのです。

PRESENT、 PRE  +  SENT
贈り物   予め  送られていた

PRESENTには「今」という意味も、「存在しています」という意味もあります。今ここに私が存在しているのは贈り物だと教え示されていると思うと驚きです。

2018.4.16

小さな字

言を分解すると天地創造の仕組みが分かる

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