五次元思考というのはどういう意味か調べると、以下の説明があります。
高次元の視点から物事を見たり、自分の意識をコントロールしたりして、未来や現実を手に入れる思考法です。
これは、今までにはなかった新しい語です。一体どういう意味なのでしょう?
人の考え方、物の捉え方あるいは生き方の姿勢を次元という概念を使用して説明するスピリチュアルな用語で、思考には波動があり、波動の法則に基づいた「引き寄せの法則」という手法もその例であるそうです。何故なら、宇宙の万物は波動を放っており、似た波動を放つもの同士が引き合うそうで、ポジティブな波動を持っている人はポジティブな出来事や人々を引き寄せ、ネガティブな波動を持っている人はネガティブな出来事や人々を引き寄せるそうです。
では、ひとつ前の四次元の場合はどうかというと、次のような説明があります。
四次元思考とは 物事を俯瞰的(ふかんてき)にとらえ、さらに時間軸も加えた思考習慣のことです。四次元チェスというゲームもあります。
更に、六次元について調べるとこういう説明があります。
六次元では「多数」の世界線の中から自分の意識を柔軟に動かして「主体的」に「選択」しているということである。多数の世界線、つまりパラレルワールドですね。そして、もっともっと上の次元もあるのだそうです。
三次元は非スピリチュアルな考え方、生き方を指すようで、時間、空間に対する認識が、限定的で、一つの世界線しかない為に柔軟性を欠き、二元的思考になり、分断、分離が生じる。その結果が、今の人間社会の様相で、絶え間ない戦争、貧富の格差が生じていて、欲求不満の人々の怒りや絶望が渦巻いている地獄のような世界である。これに対し、五次元は、幸福と豊かさが保証されている世界である。
高次元という概念には魅力的な響きがありますね。次元が高いほど賢い、非差別的なので博愛的。低次元はその反対となります。当然、低次元の自分は嫌、高次元的になりたいと、願う人が出てきます。五次元思考という語が無かったら考えもしなかった欲求や憧れが生まれて来ます。そして、そうなれなかったらどうしようという心配も生まれます。
今のままの自分で良い、十分幸せ。毎日の生活を丁寧に、責任を持ってこなし、周囲の人たちを愛し、必要なら手助けをし、気の合わない人からは少し遠ざかっている。楽しい遊びが出来る時間的余裕を工夫して作り、朝は太陽に感謝。夜は一日無事に過ごせたことに感謝。
自然が好きで、山が好き、海も好き、空を見ているだけで幸せ、星を見ているだけで幸せ、お金もそんなに要らない。友達もほんの少数いればいい。いなくても動物たちや鳥達と一緒にいれば楽しい。
そうして生きている人たちを知っています。その場合は何次元だろうと構いません。そう言わなくても気にもしないでしょう。もしかしたら、それも五次元思考なのかもしれません。
幽体離脱あるいは離脱しないでも好きな場所へ瞬間移動をして、他の惑星にも行きたい。空を飛びたい、人の心が読めるようになりたい、未来が見えるようになりたい、教えを乞いに大勢の人が門前に並ぶ導師になりたい等を望むのなら、それなりの手法を取得する何らかの修行あるいは、鍛錬は厭わない、そう覚悟出来るならその生き方も良いでしょう。叶うかどうかの保証はありませんが。
悟りを開きたくて、世界各地で修行やワークをして、望みが叶わないまま、年を取って、親類縁者に愛想をつかされ、雇ってくれるところもなく、ホームレスになって、物乞いに来た人もいました。居候になって、なかなか出て行ってくれなかった人も何人もいました。とても幸せとはいえない様子でした。そういう生き方もあります。
最後に、絶対界あるいはワンネスの世界というのは「時空を超越した何も無いところ」だと前の記事で書きました。従って、波動を放っている「万物」はありません。だから、次元というものもありません。格差がないのですから。
高次元ほど偉い、賢い、低次元にはなりたくない。これは学校では、成績は良いほどいい、競争では一番になりたいという、周囲の大人からの刷り込みの結果の思考です。それが分かれば洗脳から解放され、自由になれるという選択肢があります。
ちなみに、母はビリが好きで、他の人が勝つと喜ぶ人でした。カードゲームをしていて、自分が勝ちそうな札が来ると、そっとテーブルの下から私にそのカードを渡そうとするのです。「ダメよ、ズルしちゃ」というと、叱られた犬みたいな表情になっていました。ズルというのは勝ちたくてするものなのに、すまなそうな顔をするのが面白かったです。
追記。
既にかなり混乱しがちな情報なのに、更に混乱しそうな用語があります。五次元は英語で Fifth Dimensionと言います。これに対し、Fifth Densityという用語もあります。直訳すると、「五番目の密度」となります。主に所謂「アセンション」という現象に関する説明に使われています。知りたければ、以下のサイトで説明している人がいます。https://lizwatt.com/articles/density-consciousness/
ところが五次元という語もアセンション関連用語として使っている人もいます。違いの説明は日本語の文献ではあまりされていません。後はご自身でお調べください。動画もありますが、日本語訳は見つかりませんでした。